今秋、躰のリハビリも兼ね秋レースに参加してみたところ、思いもよらず珍しい記録が出ました。
12年生れで12年秋、13年の春・秋、14年春と4シーズン、一度もバスケットに入った事の無い成鳩が、関西では稀に見る高分速レースで1、2、3、4、5、7、8、11、12位、と大独走での完勝でした。
更に自鳩舎の鳩は風速1,769m、2番手の他鳩舎の鳩が1665m、なんと分速104mぶっちぎりです。
レース初参加の成鳩なのに、ただただ驚きです。
ちなみに分速1,700m台の記録鳩は自鳩舎の3羽のみでした。成績、記録も楽しめました。
血統はモスキートをベースにし、私が使った名門D.マタイスの“シャトロー”(シャトロー472K優勝3回、2位2回)やG&M.ファンネの“ソートレン”(ラステレーヌ2年連総合、計11回優勝) 一ヶ月3回優勝の“アウトバーン”(ベルジュラックN総合優勝、全オランダ長距離エースピジョン賞第1位)サンバンサンN1000Kブッチギリの完全優勝の“サンバンサン”その他ダックスN1000K総合優勝の“ルネ”“ダックス”など当然の事ながら自鳩舎の数々の総合優勝CHで構成されています。
今日の上位独占のレーサー達は、延べ100羽前後の大CHの系統を脈々と引き継ぐ子孫に当ら、最前線を飛んだ血です。
その他に、オスカー・デフレンドの“ズワルト・バンド”Jマタイスのステッケルボート“アイザレン”の血、日本の銘血“勢山の253”、“すみれ”の仔・孫がまた、楽しませてくれました。
私は昨年、3度もの手術を受け、作出のみだけでした。
今春のレースも休み、やっと今秋からリハビリがてらレースに参加できました。
闘病中は妻と娘が鳩の世話をしてくれ又、遠方よりお見舞いに来てくださった方々、体に良いと様々な物を送り続けて下さった方々のおかげです。感謝、感謝の気持ちです。
普通の200Kは主に、入舎順で決まる団子レースですが、今回の200Kレースは感慨深い内容となりました。
-レース初参加の成鳩-高分速-ブッチギリ-211Kを2時間を切って飛んでくれた-何より大好きなレースでの成鳩のがんばり-凱旋飛行が見れた事-“楽しい”“嬉しい”“幸せ”な気持ちでした。
元々、魅力的な血が素晴らしい記録で、一段と輝きが増した気がします。
勝ちたい一心で集めた血が、病み上がりの初レースで、この様な勝ち方が出来るとは…
少年時代の『あこがれ』『願望』『願えば叶う』出来過ぎなレースでした。
68、69年関西選手権連覇“スパーク”1000K大阪総合優勝70年“ペガサス”日本ダービー500K総合優勝 全日本1、5、15位と、まるで連合会の様に全日本を楽しみ、地区の宮杯 ダービー総合1-2-3と独占。
その後、数々のBIGタイトルを楽しみつつモスキートの継続は力なり、“今秋もまたいいこと起こりそう”